【コザイク】
(勝手イメージ) 【赤い髪の女ツネ嬢】(27) ウイスキー。ダウンライトに翳した。 琥珀色で透かしてた。 物事もな、コナイナ風に覗けたらと。 ショットグラスで喉に流し込んだ。 焼けるんやで。喉の粘膜がな。 ❍○サンがママぁに訊いたそぉやねん。 「姐ぇさん。ワイなぁどのくらいなんやろぉか?」 親指と人差し指で摘まんだ空のショットグラス見つめてた。...
View Article【得物:身の施し道具】
【赤い髪の女ツネ嬢】(28) 【ウソノイキカタ】 ツネ。留置所でな、おのれの胸の中で散々と悔やむ心ぉな。 もてあましぃすぎて狂おしいぃほどな。哀しかったそぉやねん。 ウチぃ。モット悪さして独房にでも放ぉりこまれてたホォがぁ。 ット。ツクズクですねん。 中途半端が一番なぁぁ・・・・・・ ・・・・ット悔やまれる。 心底やった。同房の者らの好奇の眼が厭でイヤでな。...
View Article【心模様】
(イメージ画像) 【赤い髪の女ツネ嬢】(29) 【心模様】 アノ当時。時々、何気なしに自分の掌ぉ視つめるとき。ワイの掌。男の手としたら小さいほうやなぁ。 ット。イッツモ想ぉてました。...
View Article【ヤラカシ:行動】
(トッパツイメージ) 【赤い髪の女ツネ嬢】(30) 【脅し:クリカエシ】 ワイの若いコロは今の浮世のような便利なモン、無かった。 真夜中に、緊急の揉め事なんかが突発し、直ぐに駆け付けられる近場のモン(者)に報告しようとするやろ。早速な。ドッカに公衆電話ボックスがないかと、アッチコッチと街中(マチナカ)ぉ探しまわるしかなかった。...
View Article【闇に戯れる】
(イメージ) 赤い髪の女ツネ嬢】(31) 【暗闇遊び】 ワイと❍○サンの若い衆が逃げ込んだ村はずれの鎮守の森。真夏のコロには、鬱蒼と生い茂る樹木で覆われる。明るい日差しの昼間でも薄暗い。互いに絡み合う樹木の枝の葉影で隙間なく覆い尽くす。 葉の影は、天に瞬く綺麗な星空を隠す。枝の隙間の空間に浮かぶ星明かり。寸で輝き音もなく瞬いてた。...
View Article【逃げれん:クルシマギレ】
(イメージ:流しカウンター) 赤い髪の女ツネ嬢】(32) 【流され逃亡未遂】 街に夕暮れが迫るコロ。 トトマチ(魚町)通りの舗道にチャリ(自転車)乗り上げ停止するまえに降りた。某倶楽部がある地下に向かって、灯りの燈らない薄暗い階段。駆け降りた。ソノ勢いで店の重たい漆塗りの扉。右肩で押し開けようとした。厚い扉の向こうから怒鳴り声が漏れ聴こえた。...
View Article【追い込み:逃げ惑う】
(勝手イメージ:突き詰めれば此処) 【赤い髪の女ツネ嬢】(33) 【戻れないコト】 「コラッ! ブッサイク(不器用)な。お前の絵ぇぉドイツ(誰)が喜ぶんや。」 ママぁ。店の扉の鍵ぉな。内側から掛ながらやった。 ワイ其れまで。ナンとか隙ぉみて。一目散に逃げるコトぉ考えてた。だけど。もぉぅ。何処にも逃げるコトができなくなった。...
View Article【雁字搦め】
(文章の勝手イメージ) 【赤い髪の女ツネ嬢】 (34) 【物事の突き詰め方】 ツネ。暗い留置場でな。ツクヅク想ぉたそぅやネン。 「もぉぅ。ウチぃ。ドッカニ逝きたいはぁ。」 ット。 人一人がナンとか横になれるだけの、コンクリートの床に固定された鉄製の小さな寝台。寝苦しさで少し動けば、狭い房内に金属の擦れる軋み音が響く。...
View Article幻想夜話
夜の端っこやね。 ヨッパライの今日の落ち着く先は。 シミジミしてますよ。ワイ。呑んで。 チョット。吹っ切れたモンがありましたサカイな。 ツレアイにぃ。イッパイ甘へてますんや。 無理ぉ承知で。 ゴメンナハイ。 まぁぁ。イロイロなんぉ。想ぉてきたんやけどな。 心ぉ。誤魔化したんがアカンかったんやろなぁ。...
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